第10回夏土用養生塾の風景

今回は夏初めての開催。やはり暑さにどう対処していくか、梅雨の湿熱に多くの参加者が体調を乱しているということで、まずは水分代謝を良くする知恵をいくつか教わりました。養生塾はなんといっても日常の生活で持続できる養生の知恵をお伝えする場。毎日取り組めるということで、今年は特に気食にも力を入れています。

印象に残ったのはトウモロコシのごはん、水分代謝をよくし、胃脾を整えてくれるのです。特にひげの部分に薬効があるそうで、むくみのある方は夏お茶にして摂るのもお勧め。またドクダミはまさに毒だしということで、様々な使い方を教わりました。異常気象が当たり前となつているこの時代、生きていく知恵として持っていたいなと思いました。

樹遷さん前の日まで、九州の豪雨の被災地で支援活動を行っており、そこから見えてきたもの、それは孤立社会の現実だったそうです。被災地と指定されたところには支援がはいるが、そこから一歩はずれたところには何もはいらず、そこにおいて孤立の構造がうかびあがってくるということ、それは被災地だけでなく、この国全体の未来でもあるということ。高齢者だけでなく若者のうちにも、孤立は広がっており、又家族の中でも孤立はあるというお話。

その中で、この養生塾が人々の居場所となって孤立社会に対する一つの新しい提案になれたらというお話に、皆深くうなづいていました。今回は特に若者の参加が多く、親年代の方と一緒に食事つくりや、世間話に講じていました。親だと反発することも他人だと素直に耳を傾けれるもので、そんな出会い、関係性を育めるのもこの養生塾の魅力です。

二日目は若者が多かったということもあり、これからの社会のありよう、そして何を準備していくか、どう生きるかについて多くのお話をしてくださいました。地球が活動期に入っているということ、一つの火山の噴火で食糧難になったときどう私たちは生きていくのか、見渡せば人工のものばかりで飾られている今の生活。縄文人の様に石の道具だけで生き抜いてきた時代に比べどちらが知恵があるのだろう。杜のまなざし塾でも毎回、この草はどんな薬効が、この木は何に使えるといろんな自然の恵みのお話を樹遷さんはしてくださるのですが、いざというときの為、きちんと覚えておきたいなと思うひと時でした。

最後は夏に向け代謝を良くする、気の交流をお互いにしあい、塾を終えました。終わった時皆の表情が朗らかにほどけているのは言うまでもありません。気はまさに一瞬、わずかな時間でも本当に変化がすごいです。

何人かの若者がその後も去りがたく、近くの喫茶店で樹遷さんを囲んでの団欒に。いろんな質問に、真摯に向き合い語ってくれる樹遷さん、こんな大人を若者は求めているんだろうなとひしひしと感じました。

9月にはついに、癒やし手、伝え手養成の気らん塾が開かれることになりました。そこでは樹遷さんが今まで先達さんたちから綿々と伝えられた知恵をもっと深く学び、日々の暮らしに生かしていける錬成を深めていきます。何人もの若者が参加の意思を表明してくれています。どんな風に展開していくのか、30年前自分が参加したときのことを思い出し、ワクワクしています。

公という志をもち、若者が社会で生き生きと「端楽=はたらく」姿を思い、準備を進めています。まだ参加者は募集しておりますので、ご関心ある方はお問い合わせください。

区切りとなる10回を終え、次の展開へ。次回養生塾は秋、10月を予定。一度、養生の知恵を身につけに、又自分の居場所を味わいにご参加ください。夏の報告でした。