第一回しずく塾レポート

前回は大雪にあい、樹遷さん飛行機で福岡に逆戻りというハプニングで開催できず、今回が仕切り直しの第一回目となった。参加者もどんな会なのか、どんな話をされるのかわからぬまま、でも秋に樹遷さんと出会い、聞いたいろんなお話からきっと何か、人生のきっかっけがつかめる、そんな思いのメンバーが集まったように思えます。

さて、内容は、まず、参加者一人一人が、自己紹介を兼ね、今自分が関心あることを語るところから、終えた後、皆の真剣に生きようとしている姿、悩んでいる姿に本当に、素晴らしいなと心より思うというところから話は始まりました。今のあなた達こそ、生きてる証、そしてビックバーンで初めの一つがとびだし、宇宙ができて、星ができ、地球ができ、生命が誕生し、恐竜が現れ、そしてホモサピエンスが現れ、今私たちが人としてここで、このメンバーで出会っている不思議、その長い旅を思うだけで、すべての命がいとおしく思えるという語りに皆が心を一気に引き寄せられました。

樹遷さんの少しの自己紹介の後は、時間軸を遠くに置いてみようということで、縄文時代のお話、今回は調査のために持ってきた、石器を見せてくれ、縄文時代の人々の暮らしから見えてくるもの、時間の過ごし方、人、自然との関わり方、石を通しての遠大な移動と旅のロマン、歯のない人や足のマヒの人が周りの介助で生きてきたことが骨からら見えてくるお話や、戦争のあとがないこと、1万年以上進化していないでなく、変える必要のなかった豊かな暮らしがあったという見方、それに比べ近代社会や、今の考え方はたかが、100年、文字ができてからも千年足らず、むしろ私たちには縄文の遺伝子が伝わっているんだよというお話に皆、時間を超え、かつて、杜に住んでいたかもしれない、自分を思い浮かべ、今の社会規範にしばられた自分を離れてみることができたように思います。

時間をワープした後は空間のワープ、ということで後半は樹遷さんのフランス時代のお話、日本の教育がいかに人を育てるものになっていないか、靴屋さんが自分の論文を日本でいう東大で発表し、次の日から教授になった風景を見た衝撃や、官僚のトップでありながら、3星のレストランでシェフをしてたり、小さな劇場の運営をしてたりと人生を広く、いろんなことに関心を持って生きている人たちのお話は若者たちに新しい視点をもたらせてくれたように思いました。日本人は会社人にはなっても、社会人にはなっていないという言葉は深く胸に突き刺さりました。本当にそうだなとひしひし。今回はスクールの若者たちも何人か参加していたのだが、会社に入ることが人の成長ではないということを思えたことは少し自由な心を持つことができたのではないでしょうか。

最後は一人一人の感想とそれに樹遷さんが返すという形で終えました。しずく塾は一方的なお話の会ではありません。双方向、参加者皆で学びあい、話し合い、生きる意味、人生について考えていく会です。ある若者の、一人になると不安になるというお話に、周りを見てごらん、こんなに仲間がいるじゃないかという樹遷さんの一言に彼の表情が一変したのが心に残りました。又自信がないというお話には、ぼくも自信を持ったことがない、今でも講演の前は足ががくがくする、でも失敗する自信はある。という返しに皆ほっこりした気持ちになりました。失敗してこその人生、まずやってみることの大切さ、本田宗一郎さんの人の育て方のお話、多くの失敗から成功が生まれたというお話に、スクールの若者達も何か感じたのではないでしょうか。

又何か人の役に立つことをしたい、何をしたらいいかという参加者のお話に、森で迷子になった熊さんを見たことがあるかという例えを通し、目的を持とうとするから道を迷うんだ、尾根を通ったらいいか、沢を下ったらいいかと熊さんは考えずとも、水場にたどり着く、考えるから迷う、人間のあやうさ、そして自身も国際医療協力でも、ただ、そこで必要とされることをやるだけ、自分がなにができるかでなく、穴掘りが必要ならそれをするし、食事つくりが必要ならそれをするし、そしてただ去る。何か紛争地で役に立ちたいと思って活動したことは一度もないというお話に、皆頭をガーンと打たれたような衝撃を覚えました。とかく人はそこに何かの意味や、役に立ちたいという想いを持っていくが、往々それがおごり、してやっている意識に変わったりするもの、支援という名の元に相手の心を踏み越えてしまう危険。自分にとっても、身につまされるお話でした。

 

その他、ボランテイアで保育園でピアノを弾くのに、緊張してしまうという質問に、まず、一人の人にひいてると思ったらどうだろうという具体的なアドバイスをくれたり、それがきっかけで、参加者の一人から音楽への素敵な話が飛び出したり、あっという間の2時間、終わるときには皆晴れ晴れ、生きてて、今皆と出会えて、よかったと腹の底から思えるそんな気の場になっていたように思いました。若者たちもいつもより、表情明るく、そして体の軸ができているそんな感じがしました。自分の今を受け入れれる、そして未来にはっきりとではないが、希望を持てた、そんな感じが伝わってきました。

短い時間でしたが、出会いは深さ、参加者皆の心に確実に何かの変化、まさに知恵のしずくが注がれたそんな時間だったように思いました。これからどんな会に発展していくのだろう、参加者がどう変化していくのだろう、お世話役としてワクワク、そして皆の今日の変化をみて心が温かくなるしずく塾でした。しずくとは愛の知恵!?樹遷さんを通し、いのちの豊かさが降り注いでくるようです。これは皆に伝えたい。生き方に悩む人、探している人に必ず響く、届けたい。そう思った会でした。さあ第二回目にむけ、準備だ!

樹伯

Leave a Reply