第4回養生塾の風景(その1)

6月2日から2泊3日で第4回養生塾が開催されました。初めての2泊、働いているお母さんたちが多いので、フル参加できる人は少ないかなと思っていたのですが、皆この会が楽しみの様で時間をうまく調整して参加してくれました。場所は1月の大雪の時に使わせてもらった、金沢の湯涌温泉近くの公共の施設。皆の第一声、冬来た時と景色が違う、そうなんです、冬の時は大雪であたり一面真っ白、交通機関も大乱れで、そこにいるのは自分たちだけという世界だったのですが、今回はみどり一杯の新緑の世界、白銀も素敵でしたが、緑はやはりいいですね。ということでワクワクする想いと共に始まりました。

利水清熱

養生塾のテーマの一つは四季調整、今回は梅雨時の湿りと夏の熱に対する体の整え「利水清熱」について、食による整え「気食」の基本も学びながら進んでいきました。皆が気食の考えを元に家で作ってきた一品を食しながらの夕食が終わり、一回目のワークショップ。一回目からの参加者も多いので、すでに場は気の家族という感じで、ただいまという言葉が似あうアットホームなのです。

そんな中始まりの茶礼では、樹遷さんのここ3か月に体験されたこと、何人もの知り合いを見送りされたそうで、どれだけ死を見送るという経験をしても死を看取ること、死を悼むことに慣れることは決してない、まして若い人についてはという死の風景のお話をしてくださいました。語ることもつらいいことだったろうと思います。聞いた参加者皆、生きている今のこのひと時を大切にしたいと姿勢が正されました。この文を書いているときに大阪の地震が起きました。私たちもいつ大切な人を失うかもしれません。本当に人生は先何が起きるかわからないんだという樹遷さんのつぶやきが心に残りました。大切な人を亡くされた方のケアもこれからの日本で大事なことと思いました。その後、参加者の気の状態をみられてか、アトピーの薬草を使っての調整の仕方や、上がりがちな気の整え、癒しあいをして終えました。今回は裏方、典座役として20代の若いメンバーが男女参加してくれ、平均年齢もかなり下がりいつもとまた違った場の気ができていたように思います。

星空気功

部屋へ戻る前に夜空を見上げての星空気功は、今でもその清らかさが余韻に残っているくらい体にしみました。2日目は恒例の早朝気功から、すぐ裏山が緑豊かな、かつて出城があったところなので、そこを登りながら、要所要所で気功をし朝の杜の気を楽しみました、緑の色、樹木さんたちの表情、杜のにおい、光のやさしさ、こんな時間にあまり杜に入ったことがなかったので、短時間ではありましたが、別世界に来たようなすがすがしさを感じました。朝食は今回の気食の一番レシピ、緑茶の茶粥。この時期の四季調整にぴったりということで、熊本の樹響さんより教えていただきチャレンジー。胃にやさしい、すっとすると大好評。食といえども侮るなかれ、うまくはまれば瞬間に気が変化するのです。今日本ではやっている薬膳はほとんどが時の皇帝の食、いわば不老長寿が目的のもの。私たちが目指すのは日々のすこやかな食の見直し、季節の地でとれた食材で本来は気が整うもの。いずれは漢方の調合につながるこの気食、次回はもっと詳しく講座をしましょうということで今から楽しみです。

舌診の基礎

その後午前の会では、人の気を見る望診の一つ舌診の基礎をお伝えいただきました。舌の位置による病位の見方や、色、形、舌苔のチェックなどなど、東洋医学の知恵の深さに、皆もっと学びたいと目を輝かせていました。

生と育の育み講座

午後は一般の人も交えての癒しあいの会。今回は生と育がテーマで赤ちゃん連れのママさんが参加ということで、赤ちゃんとお母さんの気の交流を中心に、子供の気の整えや、産後の肥立ち、産後鬱にならない気の整えなどなど、今までにない新しいお話をしてくださいました。

赤ちゃんが自由にハイハイしている傍らでお母さん、出産でずれた骨盤の気の調整、帰りはとても足取りが軽く育児疲れも吹っ飛んだ感じでした。先輩お母さんたちとの交流も一人育児の彼女にとって癒しになったのだと思います。樹遷さん、今後も気育というものに力を入れていきたいそうで、子育ての知恵が本当に一杯、この年齢の方がもっと参加してくれたらいいなと思いました。又この癒しあいは生育老病死すべての風景の人たちが参加し、交流しあえるすこやかな風景が見える場になっていきたいねということで、病を持たれた方、死をま近とされる方、子供たち、いろんな層に今後も参加を呼び掛けていけたらと考えています。普通は病人は病院で、老人は介護施設で、赤ちゃんは保育器でと命がばらばらに分断されていますが、ひとつらなりの風景を取り戻すことはこの時代本当に大切なことだと、会の中をハイハイしている赤ちゃんを見ながら思いました。いるだけで力がもらえますね。赤ちゃんからもいろいろ学べます。

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