第2回 養生塾の風景

 

1月13、14日実質第一回目の養生塾を金沢の湯涌温泉で行いました。最強寒波のおかげで樹遷さんの乗った福岡からの飛行機が小松で引き返したり、汽車は汽車で止まり止まりの中、二日かけて樹遷さんなんとか石川入り。ここまで来たら大雪を逆手に最高の養生塾にしようと参加者ともども気合い?でのぞみました。当日車が出せない、雪すかしが大変等々でキャンセルが出たものの、7人のメンバーが参加してくれ無事盛会に終えることができました。取りやめることも考えた今回でしたが、結果、最高!の一言の集いとなりました。

二日目の朝の雪景色の美しいこと、久々の青空と太陽の光が雪に反射して、石川ではめったに見れない粉雪特有の白銀の世界、養生塾事始めを祝っているような天からの恵みものでした。息をのむとはこういうことですね。中身も少人数ゆえに密度濃く、味わい深いものでした。

まず初日は、養生塾への想いから始まりました。内閣府が出した生活白書で20年後?に日本人の3割が一人暮らしで、又一生シングルで一人で過ごす人も4割近くになるというお話。
家族、社会のありようがすでに変わってきており、孤立無援の社会が近づく今、必要なことは地縁、血縁を超えて、気縁:気の家族であるということ。誰もが気軽に来れ、気の交流をしながら、互いにすこやかに関わりあって生きていける場つくりが養生塾の未来であるという樹遷さんのお話に、東洋医学の基本は未病を治す、孤独無縁という未来の日本社会の病を今から整えたいんだという祈りを感じました。

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人はあらゆるいのち達と共に生きているわけで、自分だけがすこやかというのはあり得ないこと、又誰かよりすごい力を持ちたいとか、誰かから気をもらうとかは養生塾の想いとは正反対で、すべての命がすこやかであれというまなざしを育てること「思い出すこと?」を目指しているのですというお話に皆真剣に聞き入っていました。

その後、手足のあんま功をいくつか科学的な実証のお話を基に行いながら、後半は二人での気の交流を体験しました。肩や首が軽くなったという声はあたりまえで、こんな静かな気持ちは初めてとか、体が透明になったようとか、今とてもおらかな気持ちとか心の変化を楽しそうに語る参加者たちの声が活き活きとしていました。

約2時間昼の講座は終わり、お風呂や皆での夕食つくり。なにせ雪に覆われ、泊まりは自分たちだけ、本当に家族のような楽しい夕食のひと時でした。皆での持ち寄りの一品はどれも故郷を思わせるおいしいものでした。ありがたや。

夕食を食べての夜の部は、言葉の響きのお話、香りの気、音の気、色の気、それらもいずれ体験しましょうというのは次の日のお話でしたが、夜皆おなか一杯ということで小正月にちなみ、皆で百人一首。やまと言葉の響きの柔らかさを味わってほしいということで、樹遷さんお読みしてのかるた取り。皆童心に帰り楽しみました。同時に和歌の世界の豊かさ、昔の日本人の生き方にと話は広がり、文化というものの持つ力に想いをはせました。こんなお話聞きながら学べればもっとみんな古典が好きになるだろうな。
気功は季節に寄り添う生き方でもあります。昔の日本人の、間のある生活、に忘れていたものを思い出した夜でした。
その後、すこやかに眠りにつける、脳を休める功法や気の交流、丹田交流で呼吸を深めて最後は収功で気を落ち着かせその夜は眠りにつきました。穏やかな、眠りにつけたのはゆうに及びません。

二日目

さて二日目は朝7時より朝の気の整え講座、とは言ってたものの、皆ぐっすり眠れたのか、半過ぎには部屋に集まり、まずは恒例の梅しょう番茶を一服
今後養生塾でも気食という各自にあった食つくりを行っていくのですが、東洋医学では5味というものを大切にしていきます。酸味、苦み、甘み、辛み、塩みこのすべてを含み、しかもいろんな栄養がはいったこの梅しょう番茶は朝の健康には欠かせません。そして朝は特に年をとると自律神経や、血圧が一番変動するということで、それらの整えを普段樹遷さんがしていることそのまま教えていただきました。

胃腸系特に足の方中心にあんま功を行い後半は立って、気功の基本、昇降開合、スワイショウなどなど。スワイは捨てるという意味で気功とは捨てて捨てて空っぽになっていくことだそうで、確かにやっていくうちに頭も心も空っぽになっていくのが心地よかったです。お話も入れて約90分、こんなさわやかな朝は久しぶり、体と心の軽いこと、窓から見える雪景色の美しさと相まってこの世の、大げさでなく至福のひと時でした。

朝食は昨日のお鍋でおじやと、皆の差し入れの漬物数々。うまい!りんごもうまい!皆で囲む食卓もうまい!気の通う食ってこんな感じなんだろうな。

荷物を整理して最後の講座の部屋へ移動、外に出て又美しさに感動。真っ白の世界に未来の養生塾の夢を無限に描けという、天からの祝福と勝手に妄想は広がりそれもまんざらではないなと思わせる景色でした。

最後の講座は、板の間で立っての気の整え、太陽の光が差し込み、気持ちのいい時間でした。站椿功を一人づつ、その人の気に合うように後ろから整えていただき、外の雪をかぶった樹木さんと同化したような凛とした気持ちになりました。
その後は畳部屋に移り、今後のお話や感想、質問タイム。どのお話も面白く、深くて、びっくりあり、笑いあり、涙ありで、樹遷さんの懐引き出しの深さに改めて感動でした。こればかりは参加したものしか味わえない時間です

ラストはお坊さんが修行を終えたときに体を養うために甘いものをいただくことに似してぜんざいをいただき「茶礼」解散となりました。
帰りは本当にお正月に親戚が帰るかのような感じでお別れし、泊まりとしては第一回目の養生塾無事終了の運びとなりました。

第一期参塾者は次回以降は新しい人のお手伝いなどもしつつ、気の世界を深めていきます。

この養生塾の目的の一つに、日々の整えを習慣化するというのがあるのですが、本当に毎日整えることでよりすこやかに積極的に生を生きれるなと実感しました。同時に多くの人にこの良さを知ってもらいたいなとは参加した人が皆思ったのではないでしょうか。

今回は参加者男子は自分一人、樹遷さんもいつになったらこの国の男性は目覚めるのか!とおっしゃってましたが、働き盛りの世代特に男性がこんな生き方に関心を持ち始め、動き始めたらこの国変わるのになと心底思いました。戦後の敗戦ショックからひたすら働き続け、走り続けてきたこの国、時間とお金に縛られ、身動きできない窒息寸前のこの社会の閉塞感、今一度、気の豊かで味わい深い文化を取り戻す作業が必要な気がします。
そのきっかけに養生塾がなると確信したこの二日間でした。時間は長さでなく、降り積もる時間。味わう時間を持てる社会になるといいな。

今年は後4回。積み重ねることでどんな風景が見えてくるのだろう。未来にワクワクしています。この文を読んで何か感じた皆さん、一度養生塾味わいに来ませんか。命の根源に触れる何かと出会えますよ。

樹伯

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1 Comment

  1. NY

    2018年1月23日 at 8:55 PM

    次回は参加します!

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